鉄道を愛するおじさんの戯言

鉄道模型のNゲージに関する情報を、独自視点を交えてお伝えしていきます。

2019年 広島鉄道ニュース5月号

GW中のJR利用者最多の1516万人

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北海道新幹線

5月8日の中国新聞紙面にはこんな見出しが出ていました。10連休という長期の休みを受けて、ゴールデンウィーク期間中の鉄道、飛行機、高速道路の利用実績が軒並み増加に転じたようです。中でも鉄道は、新幹線や在来線特急の利用者が前年同期比で19%の増加となり、全体では1516万8千人が利用しました。さらにその中身を見てみると、北海道新幹線が絶好調で、前年同期比45%増の12万300人が利用していたとのことです。休みが長かったので、なかなか行くことのできない遠方への旅行者が増えたのが要因と見られています。

ただ、このことから分かるように、各新幹線や特急列車はかなり混雑していたのではないかと予想されます。同じように働いて同じように休むので、観光地などに人が集中してしまうのがなんとも言えないですね。働き方改革が進んでいるのですから、もう少し柔軟な考えで休みの時期を移動するなどしていただきたいものです。観光客が一度にパッときてパッと去るのでは、観光地のほうも対応に苦慮するところではないのでしょうか。それよりも、休みをバラバラにして平均に訪れてくれた方がありがたいのでは?

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瀬戸内海が地中海に変貌する?
5月9日の中国新聞の紙面によりますと、瀬戸内海汽船JR西日本が瀬戸内の島々をめぐる観光用の高速クルーザー船を2020年夏頃に就航させるとのことです。就航するクルーザーのイメージ画像は、諸事情により掲載できませんので各自でググるなりヤフってください。

東京オリンピックなどを契機に、この先国内外からの観光客が増えると想定し、今回の観光船の導入に至ったようですがそこにドジョウはいるのでしょうか?鉄道と船を組み合わせた新たな観光ルートやメニューを共同で開発していくようです。

船は、約70トンのスーパーヨット型で定員は90名。瀬戸内の多島美を楽しめるよう、展望デッキやソファーなどをしつらえるとのこと。外国人観光客に配慮して、船の現在地がわかるモニターや多言語表示に力を入れるみたいです。広島港を中心にして、大崎下島の御手洗地区や、ウサギと触れ合えることで世界的に有名な大久野島をめぐるという内容ですが、新たに開発された観光地はどこなんでしょうか?

高速船は小回りがきいて効率よく島々を巡れる、という秒単位のスケジューリングが好きな日本人的発想が見えます。ギュウギュウ詰めの旅程で、海外から来てくれた観光客をがっかりさせないでほしいですね。わざわざ海外からくるのだから、本当はゆっくり楽しみたいのではないでしょうか?日本のバスツアーみたいに、なんでもかんでも詰め込むツアー的発想については再考した方が良い気がしますが、どうなのでしょうかね?

瀬戸内海汽船JR西日本は、中国運輸局とも観光振興に向けた連携協定を結び、各島の港湾機能の強化や特産品などの開発も進めるらしいです。中国運輸局長は「瀬戸内海は世界から注目されつつある。官民でそのポテンシャルを最大限引き出したい」と意気込んでいるみたいですが、果たして思惑通りに事は進むのでしょうか?

しっかりと見守っていきたいと思います。

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県内の在来線でも進む禁煙化
5月9日と11日の中国新聞に、JRの在来線で禁煙化が進むという記事がありました。

9日の記事では、三次管内の全24駅で禁煙化を実施とある。毎月1件程度寄せられていた「喫煙所を無くしてほしい」という要望を、三次駅長が三次鉄道部へ提案し実現した模様だ。三次管内では、高校生や病院へ通う高齢者の利用が多いということで、タバコを吸う人の割合が少ないことから、全ての駅の禁煙化に踏み切った。全駅の禁煙化は、2011年に可部線で実施されて以来で2例目になる。

この2日後、広島近郊のJR線61駅で禁煙化されるという記事が出ていた。エリアは限られているものの、利用者多い区間の全ての駅で禁煙となるようだ。世界禁煙デーの5月31日から実施され、対象区間の駅で灰皿などが同日撤去された。受動喫煙を懸念する声が高まって来たことなどが要因と考えられる。管理人はタバコを吸わないのでどっちでも良いのだが、喫煙者にとっては非常に辛い仕打ちとなりそうだ。

愛煙家の中には、喫煙所を撤去するならば代わりに喫煙ルームを作ってほしいと訴える人もおり、しばらくは一悶着がありそうだ。JRが禁煙と訴えても、従わずにこれまで通り駅のホームでタバコを吸う人は少なからずいるだろう。強制力のない禁煙化で、果たしてどれくらいの効果が出るのか見守っていきたい。

尾道駅駅長さんへのインタビュー
5月14日の中国新聞に、尾道駅駅長へのインタビュー記事が出ていました。

新駅舎となって2ヶ月、1日あたりの乗降客数が前年と比べて15%も伸びたらしいです。管理人も、尾道駅ってこんなに人がおったかいなとびっくりしました。

確かに、近年は観光客が増えて人が多くなっているとは感じていましたが、まさかここまでとは思いませんでした。

新しくなった尾道駅の目玉といえば、2階に設けられた展望デッキということです。誰でも入れるようになっているのと、併設されているブックラウンジには、旧駅舎に使われていた木材を加工した机と椅子があるようです。さらには、29室ある宿泊施設の壁の一部に、新駅舎の工事中に現場から見つかったレンガを使用するなど、こだわりがハンパないようです。

現在の駅長さんは、初任地が尾道駅だったこともあって思い入れが強いそうです。そのおかげで様々な工夫がなされた駅となっているみたいですね。

やまなみ街道としまなみ海道の入り口となる駅としてもアピールしていくようですが、それよりも尾道の街自体が魅力的なのでそちらを強く推した方が集客力はありそうですよね。

まもなく18キッパーのシーズンを迎えますが、この駅に宿泊を計画している旅人はどれくらいおられるのでしょうか?

この夏は、ぜひ尾道駅に泊まって堪能してただきたいと思います。

(2019年6月1日付で駅長さんが換わられました)


 

駅弁は文化 のれん継承
5月14日の中国新聞にあった中国ワイドというコーナーの記事です。

広島駅弁当が、かつてJR九州博多駅で売られていた「博多名物かしわめし」を、8年ぶりに復活させたという話題です。製造業者が廃業したことにより、販売が途絶えてしまっていた駅弁をどうして復活させることになったのか?そこには広島駅弁社長の中島さんの思いがありました。

博多寿軒の愛称で親しまれた、博多鉄道構内営業という会社が創業したのは1896年。しかし、後継者がおらず2010年にのれんを下ろしたそう。それ以降「博多名物かしわめし」は消えたしまったそうです。

「郷土の文化を映した駅弁には価値がある」と語る中島社長は、さっそく博多寿軒の元社長である末永さんの元へと出向き、かしわめしの復活を打診し続けたそう。

中島さんの、弁当作りに対する「精神まで受け継ぎたいとの熱意に心を打たれた」という末永さんは、事業を委託することに同意。めでたく「博多名物かしわめし」は復活することになったそう。

福岡市に、広島駅弁の子会社となる博多寿改良軒を設立し、かしわめしの他4種類の弁当を製造販売しているという。現在は1日200個の弁当を作り販売しているとそうですが、これを1日当たり600個まで伸ばしていきたいそう。

中島さんと末永さんは、互いの父親同士が仲が良かったという話なので、あの世で先代の社長同士が上手くいくように手助けしてくれたのかもしれませんね。

博多っ子のソウルフードと形容しても良いと思われる「博多名物かしわめし」。一度は味わってみたいと思います。

清流線の魅力が詰まった 駅カード

錦川鉄道の利用者に、駅カードを配布するサービスを実施中らしいです。錦川鉄道と地元住民で作る「錦川清流線を育てる会」が行なっているようですが、配布しているのは終点の錦町駅だけみたいです。乗車する際は乗車券の提示で、降車の場合は車内で乗り継ぎ券を取り、改札口で係員に提示することによってもらえるみたいです。

カードは1回の乗車、または1回の降車で1枚もらえるそう。各駅ごとに1種類の計12種類があり、その中から1枚を選ぶようです。清流線で使えるフリー乗車券や割引乗車券でも可能とのことなので、清流線を行ったり来たりして何度か錦町駅を訪れれば全駅収集もできるかな?ドーピングかな?

ちなみに各駅ごとに100枚限定となっているようなのでお早めに。

芸備線沿線回遊ツアー?

5月15日の中国新聞によりますと、芸備線対策協議会は、本年度の利用促進事業として沿線回遊ツアーを実施することを決めたということです。広域的なエリアからの利用客を増やすことを目指し、JRや旅行代理店と連携して沿線の観光スポットやイベントを巡る回遊ツアーを実施するそう。

本年度は2回、来年度については4回程度の実施を計画しているとのことですが、具体的な内容や時期についてはこれから決めるということらしいです。

全線復旧が見込まれるこの秋以降、芸備線が色々と盛り上がっていくかもしれません。

 

 <<5月の出来事>>

 

5月1日 台湾鉄道が日本側に賠償請求

2018年10月に、死者18人を出した特急列車脱線事故で、台湾鉄路管理局が車両製造元を仲介した商社を訴えた。

4月30日に、車両を製造する段階で瑕疵があったとして、受注した住友商事に賠償を請求する書簡を送ったとしている。書簡の詳細については発表されていない。

車両は、住友商事にを主契約者にして同社と日本車輌製造が受注していた。住友商事の担当者は書簡を受け取ったとしており、内容については精査している段階と説明している。

速度超過を抑える列車自動制御保護システムを運転士が切った際に、運転指令に伝える配線が接続されていなかった事について、日本車輌製造はミスを認めており、賠償を求めるといている。

また、動力に関連する空気圧縮機の設計などにも問題があったとして、製造元に責任があったと訴えている。

 


5月3日 午前8時45分頃、山陽本線東尾道駅で、岡山発糸崎行き普通電車が停止位置を約160メートル行き過ぎ停車した。近くの踏切が誤作動する恐れがあったため列車は後退できず、4〜5分間停車した後に運転を再開した。乗客200人にけがはなかった。

JR西日本岡山支社によると、運転士が考え事をしており停止位置を誤ったとしている。東尾道駅で降車予定だった10人は、次の尾道駅で列車を乗り換えて引き返した。運休などの影響は無かった。

 


5月7日 午後2時55分頃、呉線水尻駅に停車中の広発広島行き普通電車の運転士から、乗客対応のため出発できないとJR西日本広島総合指令所に連絡があった。通報を受けた海田署によると、酒に酔った40代の男性が別の乗客とトラブルになり口論していたと言う。男性は署員に引き渡され電車は運転を再開した。コレにより、広〜広島間で2本の電車が運休するなど乗客約800人に影響が出た。


5月10日 午後5時頃、呉線の広発広島行き快速電車を、呉駅で降りた女性客から「トンネル内で異音がした」と呉駅員に連絡があった。吉浦駅に停車中だった同列車の点検を行ったが異常はなく、13分遅れで運転を再開した。これにより、下り電車1本が部分運休、上下合わせて6本が最大で約20分遅れとなり、乗客約2200人に影響が出た。

 


5月10日 JR西日本広島支社は、山口県内に設けている徳山、山口、下関の3つの地域鉄道部を解消して、6月1日から山口支社を新設すると発表した。支社は民間のビル内に本部を開設し、約20人体制でスタートする。安全推進室、地域共生室、企画推進課などが設けられ、それぞれ事故防止、観光開発、地域との連携強化などを図る。

広島支社内の組織として運用していく方針だが、今回長門鉄道部はこの中に含まれず、これまで通り存続させるとのこと。

 


5月11日 午後0時50分頃、山陽新幹線相生〜岡山間を走行中の、東京発博多行きのぞみ21号の運転士が異音に気づき、同区間で緊急停車した。JR西日本によると、車両の先端部に鳥と衝突したような跡が見られたという。これにより上下合わせて9本の新幹線が最大で15分遅れとなり、乗客約6500人に影響が出た。

 


5月12日 午前6時45分頃、可部線古市橋駅〜大町駅間にある古安踏切で、緑井発広島行きの普通電車に無職の女性(34)がはねられ死亡した。安佐南署によると、運転士が踏切内の女性に気づいて非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。当時は警報機が鳴り遮断棒も下がっていたということで、女性が無理に踏切を横断しようとしたと思われる。これにより、横川〜あき亀山間で上下17本が運休、上り電車1本が約75分遅れで運転され、乗客約3600人に影響が出た。

 


5月13日 午前8時40分頃、山陽新幹線の広島〜新岩国間を走行中の、岡山発博多行きこだま727号で、異音が発生したため一時停止した。点検で異常が確認されなかったため運転を再開したが、新岩国〜徳山間を走行中の午前9時20分頃にも同様の音がしたため、新下関駅で運転を取りやめた。JR西日本によると、通常の走行音とは異なるカラカラという音が同車両で2度起こった。原因については調査中とのこと。これにより、山陽新幹線は上下26本が遅れ、乗客約1万1千人に影響が出た。

 


5月13日 午後1時40分頃、山陽新幹線の新大阪〜新神戸間を走行中ののぞみ107号の運転士が、架線に白いビニール袋が引っかかっているのを発見した。撤去作業のため、新大阪〜岡山間で一時運転を見合わせた。JR西日本によると、ビニール袋は長さ2〜3メートルあり、上り線の架線に引っかかっていた。これにより、山陽新幹線は上下6本が運休、42本が最大で約2時間遅れとなり、乗客約2万9千人に影響が出た。

 


5月14日 午前11時40分頃、山陽新幹線新倉敷〜福山間を走行中ののぞみ15号の運転士が、ドンという衝突音に気付き列車を緊急停止させた。JR西日本によると、運転士が車体を確認したところ、鳥が衝突した跡があったという。山陽新幹線は15分後に運転を再開した。影響については記載なし。

 


5月20日 午後6時20分頃、呉線の吉浦駅と坂駅で雨量計が規制値を超えたため、呉線安芸阿賀海田市間で徐行運転を行った。これにより上下16本が運休、上下29本が最大で約30分遅れとなり乗客約1万3千人に影響が出た。

また山陽本線でも、午後6時45分頃八本松〜瀬野間で線路内に雨水が流れ込んでいるのを、岩国発糸崎行き普通電車の運転士が見つけた。これにより、後続電車が徐行運転となったため上下7本が最大で約30分遅れとなり、乗客約1500人に影響が出た。

2019年 広島鉄道ニュース 4月号

*2月号と3月号は元ネタをなくしてしまったためお休みです。ご了承ください。

芸備線 中三田〜三次間 運転再開
4月4日と5日の中国新聞には、芸備線の一部区間で運転再開するという記事がありました。

4日の記事では、西日本豪雨の影響で普通が続いている芸備線の狩留家〜三次間のうち、中三田〜三次間で4日から朝夕の通学時間帯などに限り運転を再開させるとあります。徐行区間があるため、通常よりも所要時間が10分程度長くかかるとあるので、完全復旧とは言えないようです。

ただし、夏休み期間は終日運休となり、枕木やバラストを交換する改良工事を行うとの事ですので、18きっぷで訪れようとしている方はご注意ください。7月25日〜8月21日までは終日運休となります。

なお、下深川〜三次間で運転されている代行バスについては、全線復旧まで引き続き運行されるようですのでこちらは利用できます。

5日の記事では、運転が再開されて喜ぶ地元住民の様子などが伝えられていました。向原駅で、横断幕を掲げて列車を迎え入れる人たちの様子が写真入りで伝えられています。約9ヶ月ぶりとなる列車の運行に、地元の人の表情には喜びと安堵の様子がみられます。全線復旧を待ち望む声も多くあったようです。芸備線の全線復旧については、JR西日本広島支社は秋ころには完了させたいと発表しているので、4ヶ月後には全線で運転されているかもしれません。

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「運転士」「車掌」名称廃止?
4月5日の中国新聞に出ていた小さな記事です。JR東日本が「運転士」と「車掌」の名称を廃止し、「乗務係」や「乗務指導係」に変更する方針を固めたと書かれています。2020年4月から実施とあります。これまで、車掌や運転士になるために実施していた社内試験を取りやめ、通常の人事異動で配置できるようにするのが狙いのよう。人手不足を補うための抜本的改革とされているようですが、これで本当に対策となりえるのでしょうか?柔軟な人員配置を実現するためとされていますが、これによって未熟あるいは適任ではない車掌や運転士が誕生し、事故などの発生につながることになるのではないかと不安が募ります。ただ、電車を運転するためには試験を受けて免許を取得する必要があるので、誰でも彼でも運転士になれるというものではありません。車掌については各社で登用試験を行っているようですが、これがJR東日本ではなくなるという事でかなり不安な部分ではあります。

入社時に適性試験などもやっていると思うので、そうそう変な人が配置されることはないと思いますが、全てが完璧なことなどないですからね。何か問題を抱えた人が車掌になりやすくなるという確率について、高くなるのは間違いないと思われます。

JR東日本では、山手線の無人運転化などの計画もあるため、将来的に車掌や運転士が必要なくなると考えている側面もあるのかなと思ったりします。労働力人口の減少や高齢化が進む中で、公共交通機関の安全性をどこまで担保できるのか、また維持できるのか、大きな課題が目の前まで迫っているようです。そのうち、人が住める地域が限定されるような時代がやってくるのかもしれません。


 

 

三江線資産の譲渡依頼 邑南町提出

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4月10日の中国新聞紙面にあった記事です。8日に邑南町が、旧JR三江線の宇津井・口羽・江平駅とその周辺の鉄道遺産を、地域振興に役立てるため譲渡してほしいとJR西日本に依頼書を提出したそうです。6月に開会を予定している町議定例会までに譲渡契約を完了する計画とか。

宇津井と口羽はの両駅跡は鉄道公園として整備し、江平駅周辺については町道の改良工事の敷地に充てる予定らしいです。町長は、米子西支社長に依頼書を提出する際、鉄道公園を拠点に町全体の観光を一緒に考えていただきたいと要望したそうですが、JRと縁のなくなった地域に対して、JR西日本が手助けするとはとてもじゃないけど思えません。

町長さんには、「自分たちでなんでもやる!」くらいの気概を持っていただきたいですね。でないと、これらの施設を作ったとしても、それを維持していくことが難しくなると思います。地元の人たちと協力して、地元の良さを前面に押し出せる地元の方々の企画の方が集客力があると思うので、色々話し合って検討していただきたいと思います。

何でもかんでも頼るのではなく、自分たちで作っていく!これが大切ですし、その方が長続きしていくような気がします。


 

 

ヒヤリ頻発 見えぬ対応策
4月11日の中国新聞の記事です。8日に、電動車椅子に乗った高齢者が踏切内で立ち往生し、電車が緊急停止するというトラブルがあったことを題材に、踏切の問題点について探る内容になっていました。

この時にトラブルのあった踏切は、広島電鉄宮島線との共用になっていて、長さが22メートルと長く、通常のJR線のみの踏切と比べると、渡りきるのにかなり時間がかかるようでした。

電動車椅子に乗った高齢者の他に、介助者も1名付いていたようなのですがこのような事態になっています。

対策としては、警報機が鳴り始めて遮断棒が降りるまでの時間を伸ばす、警報音を早めに鳴らすなど色々あるようですが、そうすると警報機が鳴り始めても渡ってしまう人が出てきてしまうため効果は薄いようです。

現場の写真を見る限り、わずかですがJR線と広電線の間に空間があるようなので、そこに遮断棒を設置して退避場所を作るのが一番現実的かなと思われます。

踏切の周辺には住宅が多くあり、両サイドにはスーパーなどの小売店も並んでいるため、日常的に踏切を渡らなければ生活ができないような場所のようです。

JRとしては特に対策は考えていないようですが、事故が起こってからでないと何もできないということでしょうか?お役所的な対応のような感じがしますけども、なかなか良い手がないというところなのでしょうか。

この問題については、一般の道路にも当てはまるところがあります。

高齢者と交通に関する、これから考えていかなければならない大きな課題が潜んでいるからです。

横断歩道の歩行者用信号の一部で青色を延長して、高齢者が時間内に渡り切れるように対策され始めているのをご存知でしょうか?スマートホンで、アプリを使って青色の時間を延長するという対策も実施予定と言われています。

これから交通に関する分野で、高齢者に対する積極的な対策が推し進んでくるとおもわれますが、高齢者ではない人たちが、そのことをどれだけ受け入れていけるかについては全くわかりません。

最近では、高齢者ドライバーの事故が注目を集めていますが、事故を起こさなくても「もみじマーク」をつけてゆっくり走っている車を、あなたは優しく見守ることができていますか?速度が遅いことにイライラして、追い越そうとかあおったりしていないでしょうか?

時間に追われるトラックドライバーや、配達関係の仕事をされている方、どうしても時間的に余裕がない方などには同情します。ですが、これからはそういう事態になっても「しょうがないな」と割り切って対応して行くくらいの気持ちでなければ、やっていられないような環境になってくると思います。

管理人も、今までにあおり運転や追い越しを全くやったことが無いかと聞かれたら、やってないとは言い切れません。時間に縛りがある仕事をしていたときなどは特にそうでした。

しかし、これからの世の中はそうもいきません。高齢者ドライバーや歩行者は確実に増えていきます。やがては自分もそうなります。なので、心と時間に余裕をもってしっかりと対応して行かなければならいことを、常に考えていかねばなりません。

そしてもう一つ、時間通りになんでも届くということが当たり前になっている状況についても、考え直さなければならないでしょう。これまではなんとか時間に間に合わせることができたかもしれません。でもこれからはそう簡単には行かないでしょう。高齢者のドライバーが増えて遅い車が増えれば、交通事情は大きく変わってきています。高齢者の歩行者が増えれば、青信号の時間が長くなり停車時間が伸びるでしょう。それにより、流通分野はダイレクトに影響を受けてしまうことになるかもしれません。

そんな中で、遅れて届いてた荷物に対して、私たちは文句を言える立場にあるのかどうか?無理な時間設定で荷物を依頼して無いか、社会環境の変化を認識しているか、時間にこだわりすぎてはいないか、人としての資質が問われる問題でもあるような気がします。

高齢者交通と一般交通を分離させるのか、高齢者を優先して一般がそれに合わせるのか、一般に高齢者が合わせるのか?どれにしても問題は山積みです。

現実的な方法は、公共交通機関などを使って分離させる方法ですが、財源の問題があります。また通常の利用者から不公平感が出てくるのは避けられません。現段階で、高齢者に無料パスなどを配布している自治体もありますが、全ての高齢者にこれを実施するとなると大変かもしれません。

これから先、世の中の在り方自体が大きく様変わりしそうですね。

最後にメディア関係の方々に一言。高齢者に向けたテレビ番組などでは、もう少しゆっくりと言葉を発音しないと聞き取れないと思います。今のままでは早すぎます。

番組を収録にして、0.7倍くらいで再生した方が良いと思います。あと新聞は字が小さすぎます。新聞を読まなくなる人が増えるのは当たり前です。もっと要点を絞って字を大きくした方が読者は喜ぶと思います。生意気ですが以上です。


 

 

鉄道産業の街 全国にPR

下松商工会議所の副会頭で、実行委員会の委員長も務める弘中善昭さんは「下松市を全国に知ってもらう絶好の機会。鉄道産業の街を広くPRしたい」と意気込む。何を行うのかというと、イギリス向けに作られた高速鉄道用の車両を、トレーラーで牽引して工場から港まで運ぶ様子を、みんなで見守ろうというイベントである。通常、鉄道車両を陸上輸送する場合、警備上の問題もあって深夜にひっそりと行なわれるのだが、それを訪れた人たちと一緒に見守るとういうイベントにしてしまったのだ。ただでさえ滅多に見ることのできない貴重なシーン。それを気軽に見ることができるというのはまさにここだけ。「大型トレーラーに載せた列車が約2キロの道路を走る。珍しい風景をぜひ楽しんでほしい」と弘中さん。前回の2017年3月に行われたイベントには3万人が訪れた。2回目となる7月14日はそれ以上の人出になるかもしれない。


 

 

外国人観光客に対応 駅員にAI通訳機

訪日外国人の増加を受け、JR西日本広島支社は74言語に対応できる人工知能通訳機「ポケトーク」を、広島と山口の17駅に計50台導入したという。これを使って、駅員が外国人観光客の案内などに役立てるという。50台のうち20台は広島駅に配置されているので、他の16駅に1〜2台が配置されているのでしょうか?宮島口駅などは5台くらいありそうなので、各駅1台を担当者が扱うような感じになりそうです。ポケトークは縦11センチ横6センチで片手で持てるサイズと紹介されています。画面上で翻訳する言語を選択し、ボタンを押しながら日本語で話すと画面に翻訳された文章が表示され、同時に音声も流れるそうです。外国語から日本語への翻訳可能とのことで、外国人観光客の問い合わせにも対応できる模様。スマホの翻訳アプリは今のところあてになりませんが、この機械の翻訳能力はいかに?


 

<<4月の出来事>>

 

4月2日 JR西日本の、山陽本線にある八本松駅で、上りホームに金属製のボルト1個が落下しているのが見つかった。東広島市とJRによると、午前7時40分頃に、ホーム上にボルトが落ちているのを清掃担当者が見つけたということです。ボルトは全長7センチ、直径2.5センチで重さは130グラムであったということです。駅の真上にかかる橋の橋桁から、腐食によって落下したものとみられています。法定点検で補修が必要と判断されたため、その日程を検討していた最中の落下だったということです。市は、緊急点検を実施して、他に腐食したボルトが無いか確認する考えです。

 

4月7日 午後7時50分頃、落雷の影響により芸備線福塩線の運行状況を監視するためのモニターが表示されなくなりました。これにより、復旧までに約30分がかかり、その間列車の運行を見合わせたとのことです。JR西日本広島支社によりますと、芸備線の4本が運休、芸備線福塩線で合わせて14本の列車に遅れが発生し、計約850人の利用者に影響が出たとこことです。

 

4月8日 午前10時40分頃、岩国発糸崎行き普通列車の運転士が、2箇所の踏切で相次いで人がいるのを発見し、列車を緊急停止させた。1回目は、高須踏切内で電動車椅子に乗った高齢者とその介助者がいるのを見つけて停車。ふたりは、踏切を横断中に遮断棒が降りてきて渡れなくなったため、退避場所で列車が通過するのを待っていた模様。運転士が列車から降りてふたりを踏切の外に誘導し、15分後に運転を再開した。続く同55分頃、400メートル先にあった庚午踏切で、自転車を押しながら踏切を横断する人影を発見し再び緊急停止した。自転車が踏切外に出るのを確認した後、約5分後に運転を再開したが、この影響により西条〜白市間で上下2本の列車が運休するなどし、約1200人の乗客に影響が出た。

 

4月14日 午前11時10分頃、山陽新幹線を走行中の東京発博多行きのぞみ17号で、非常用の開閉コックを使って扉が開けられたため、兵庫県尼崎市内で緊急停車した。扉を開けたとみられる乗客の男性は、車両から降りて線路内に立ち入ったが、JR西日本の職員に取り押さえられて車内に連れ戻された。約45分後に運転を再開し、新神戸駅で男の身柄を兵庫県警へ引き渡すと、男は新幹線特例法違反の疑いで現行犯逮捕された。男は右足を骨折しており、のぞみ17号とは反対方向の東京行きの切符を所持していたとのこと。これにより、上下合わせて計25本の新幹線に最大で47分の遅れが出たため、約1万4千人の乗客に影響が出た。

 

4月16日 午後6時30分頃、山陽本線の向洋~天神川間で、坂発広島行き普通列車の運転士から「枕木から煙が出ているように見えた」と広島総合指令所に連絡があった。JR西日本広島支社によると、後続の列車の運転士に徐行して確認を取らせたが異常はなかった。約20分後に通常運行に戻った。これにより、大野浦~岩国間で上下2本が部分運休するなどし、約2200人の乗客に影響が出た。


4月18日 午前6時50分頃、JR山陽本線廿日市宮内串戸間にある砂走第3踏切で、遮断棒1本が折れているのを通行人が見つけ、職員を通じて広島総合指令所へ連絡した。JR西日本広島支社によると、職員が現地で安全を確保するまで徐行運転を実施した。これにより、西条~白市間と呉線の広島~坂間で上下4本の列車が運休や部分運休となり、乗客約9千人に影響が出た。

 

4月17日 午後3時10分頃、山陽本線の八本松駅構内の三反田踏切で、軽自動車が脱輪しているのを福岡貨物ターミナル発越谷貨物ターミナル行きの貨物列車の運転士が見つけ、緊急停止した。また、午後4時10分頃、山陽本線の鈴ケ峰踏切で乗用車が立ち往生しているのを広島発岩国行き普通電車の運転士が見つけ電車を緊急停止させた。いずれの事象も、運転士が踏切外へ車を脱出させけが人はなかった。これにより、大野浦〜岩国間で上下2本の電車が運休するなど、乗客約1300人に影響が出た。

 

4月18日 午前6時55分頃、山陽新幹線新尾道~福山間を走行中の、広島発東京行きのぞみ112号の運転手が、異音に気づき同区間で停車した。JR西日本によると、車両が鳥と接触したとみられる痕跡が見つかったとのこと。これにより、上下10本が最大23分遅れとなり、乗客2300人に影響が出た。

 

4月18日 JR東海は、2020年春のダイヤ改正で、東京〜新大阪間の東海道新幹線「のぞみ」の運転本数を、1時間に10本から12本に拡大すると発表した。来春、車両がN700Aに統一されることにより、全列車が最高速度285キロでの運転となることで実現する。ひかりの1時間あたり2本、こだまの3本はこれまで通り維持する。1時間12本運転のダイヤは、金曜の夕刻や連休などを中心に組まれるようです。12本全ての列車が、東京〜新大阪間を所要2時間30分以内で運転される。

 

4月20日 午後0時45分頃、芸備線の狩留家~上深川間にある湯坂踏切付近で、線路沿いの雑草が燃えているのを付近の住民が見つけ、広島総合指令所に連絡した。消化と安全確認のため、列車の運行を停止した。 これにより、上下線に5分~30分の遅れが発生した。

 

4月22日 午後5時5分頃、可部線緑井駅と梅林駅で、信号機が赤のまま変わらなくなるトラブルが発生した。JR西日本広島支社によると、緑井~あき亀山間で午後5時20分以降運転を見合わせ、可部線の全線で運休や遅れがでた。同支社は、乗客をバスとタクシーで代替輸送した。

2019年 広島鉄道ニュース 【1月分】まとめ その②

芸備線 全線復旧へ向けた第一歩

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2019年1月16日の中国新聞に、芸備線の不通となっている区間のうち、三次~上三田間で運行を再開するという記事が出ていました。運行を再開する時期については4月上旬となっています。

朝と夕の、利用客が多い時間帯に限って運行するということですが、地元の学生や通勤客に配慮した形での運行形態となる模様です。なので、マニアやファンの方が訪れての乗車はご遠慮くださいね。地元の方たち優先ですから。沿線から列車が走るさまを撮影するくらいで我慢してください。秋には全線復旧しますからそれまではお預けです。

土日も列車は運行するということですが、ゴールデンウィークや夏休み期間中は運休となる予定です。代行バスについては運行を継続するとのことです。


 

駅前の再整備事業推進?

2019年1月22日の中国新聞に、JR西日本福山駅北口広場にホテルと駐車場を整備することについて、福山市に提案したという記事がありました。

各地で大きく動き始めた駅周辺の整備ですが、福山駅でもまた様変わりが始まるようですね。駅北口に、6階建てのホテルと5階建ての立体駐車場を整備する計画で、このほかにも市内の循環バス「まわローズ」やタクシーの乗降場、待機場も確保する見通し。

北口にある広場は、現在福山市が所有していますが、JRが所有する南口の広場と交換する形で権利を移動するみたいです。ただ、市が持っている土地が4500平方メートルに対して、JRが持っている土地は2600平方メートルと倍近い差があるのですが、これで等価交換となるのでしょうか?今後の動きにも注目です。

駅周辺の整備といえば、広島駅も来年から取り壊しが始まるようなので、そろそろ記録しておきたいと思います。

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廃線となった「三江線」の跡地活用

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2019年1月25日の中国新聞に、「三江線跡地活用 一緒に考えよう」という記事がありました。広島市内にある古書店カフェで鉄道ファンなどが集まり、昨年3月に廃線となった三江線の跡地利用について意見を交わすという物でした。集いは1月27日に行われたようですが、どのようなことが提案されたのでしょうか?

NPO法人の「江の川鉄道」のメンバーが中心となり進んでいる、廃線跡を利用した公園整備に向けた動きなども紹介されたようです。宇都井駅に関する映像作品などの上映も行われたとのことで、元気を取り戻しつつあるようですね。

先日も、邑南町議会で、三江線廃線跡の一部をJRから譲り受ける議案が提出され、取得を目指すことが議決されました。これらは、NPO法人江の川鉄道」のスタッフをはじめ、多くの方々が支援して行ってきたイベントの成果によって実現したものです。

廃線という悲しい出来事を、ただその中にあって憂うよりも、次の目標や夢に向かって動き出すという、多くの人たちの努力によって起こされた結果です。

これからも大変なことがあるかもしれないですが、頑張ってほしいと思います。おっさんも、出来る限りイベントなどに参加して応援していきたいと思います。

ありがとう三江線、そしてこれからもよろしく三江線


 

遮断機と警報機の設置

2019年1月26日の中国新聞に、踏切の設置について書かれた記事がありました。2018年の9月に、小学4年生の児童が列車にはねられ死亡する事故が発生した、福塩線にある岩崎第一踏切に遮断機と警報機が設置されるという物でした。

この踏切では、2017年9月にもミニバイクに乗った20代の男性が死亡しているということですが、これらのことから地元の強い要望を受けてJRが設置した模様です。

1月25日から工事が開始され、3月中旬には使用開始を開始すると書かれていたので、今はkどうしているものと思われます。広島県内には、第4種踏切と言われる警報機も遮断機もない踏切が数多くあり、今後これらの踏切への遮断機と警報機の設置が課題となってくると思われます。

他の路線でも死亡事故や接触事故が多く、列車の遅延にもつながるためJRとしてもどうにかしたい問題だと思います。県内のすべての踏切に遮断機と警報機を設置するのは、予算的にも作業的にもかなりの負担がかかるため、JR1社にすべて抱っこにおんぶというわけにはいかないでしょう。よほどのことがないがない限り、地元の協力を得て廃止する方向を検討することも必要かと思われます。

 踏切の負担が増えれば、やがて運賃へ反映せざるを得ないでしょうし、場合によっては路線の廃止にもつながりかねません。いろいろ不便なこともあるでしょうが、地元の方々にはご理解いただいて、廃止できそうな踏切は無くしていく方向で検討していただきたいと思います。それにより、事故の発生件数を減らせるとともに列車の定時運行もかないます。

踏切事故で犠牲なられる方が居なくなるように努力をしていかねばなりません。それが犠牲になられた方々への供養にもなると思います。

BY テツまん吾郎

1月の広島支社管内鉄道事象

2019年1月5日 午前7時10分ころ
可部線下祗園駅構内で、上り線の信号機が赤のまま変わらなくなるトラブルが発生。原因は、駅構内のレールの継ぎ目に立て2センチ、横数センチの鉄片が挟まっていたことによる回線のショート。鉄片は、電車のブレーキ材のかけらとみられるということ。この事故により上下線4本の電車が運休、乗客1500人に影響が出た。

2019年1月9日 午前11時50分ころ
山陽本線の八本松駅構内に停車中だった、岩国発白市行き普通電車の運転士が、体調不良を訴え交代するトラブルがあったあ。運転士は30代の男性運転士。これにより、白市~瀬野間で上下合わせて4本の電車が運休し、八本松~海田市間で上り電車4本が最大で約70分の遅れとなった。乗客600人に影響が出た。

2019年1月10日 午前4時5分ころ
山陽本線の八本松~瀬野間で、西条発広島貨物ターミナル行きの回送機関車が鹿と接触した。運転士は、広島総合指令所へ「鹿と接触して停車した」と連絡、その後線路と車両の安全を確認し、約50分後に運転を再開したという。後続列車だった白市発岩国行き普通電車が影響を受け、電車は大野浦駅で打ち切り。この電車で運行予定だった列車が、大野浦~岩国間で上下2本運休し、乗客約1000人に影響が出た。

2019年1月12日 午後1時45分ころ
広島電鉄白島線の白島発八丁堀行き路面電車が、八丁堀の市道でタクシーと衝突した。電車と並走していたタクシーが、右折しようとして軌道内に入り衝突。その弾みでタクシーが渋滞で止まっていた軽乗用車に追突した。タクシーの乗客のうち、30代の女性が右手、40代の男性が首に軽いけがを負った。電車の乗客と運転士にはけがはなかった。タクシーの運転士が、右折禁止の場所で右折しようとしたのが事故の原因とみている。この事故の影響により、白島線は事故処理のため約30分間運転を見合わせた。

2019年1月22日 午前6時30分ころ
山陽本線の本郷~河内間で、糸崎発広島行き普通電車が鹿と接触し緊急停止した。広島総合指令所に連絡後、運転士が線路と車両の安全を確認し、約20分後に運転を再開した。この電車の遅れにより、可部線の電車上下2本の車両繰りがつかなくなり、広島~緑井間で部分運休した。全線で乗客約800人に影響が出た。

2019年1月23日 午後7時25分ころ
山陽本線の鈴ヶ峰踏切で、坂発岩国行き普通電車の運転士が人影を見つけ、電車を緊急停止させた。広島総合指令所に連絡後、運転士が線路と車両、踏切内を確認して人との接触が見られなかったことから、15分後に運転を再開した。これにより、上下2本の電車が部分運休し、3本が約15分遅れとなり、乗客約2300人に影響が出た。

2019年1月26日 正午ころ
可部線の八木踏切で踏切内の異常を知らせる信号機が作動したため、広島発あき亀山行き普通電車が踏切手前で停車した。原因を調べたところ、検知装置が雪を障害物と誤って認識し、装置が作動したことが判明。これにより、可部線の電車が広島~横川間で上下2本が運休し、2本が最大で20分遅れで運転され、乗客約330人に影響が出た。

2019年1月27日 午後9時15分ころ
山陽新幹線の東広島~三原間を走行中だった、博多発名古屋行き「のぞみ98号」で、車両保守担当の社員が床下からの異音に気づき、福山駅で列車を停止させて点検した。異常が見つからなかったため午後9時42分に運転を再開。これにより、上下7本の新幹線が最大で15分遅れとなり、乗客約4100人に影響が出た。

2019年1月28日 午前9時55分ころ
山陽新幹線の岩国~徳山間を走行中の、新大阪発鹿児島中央行き「さくら547号」の運転士が、「ドン」という異音を聞いたため列車を緊急停止させた。車両を確認すると、先頭部分に羽と血痕が付着していたため、鳥と衝突したとみられる。安全が確認できたため約20分後に運転を再開したが、上下11本の新幹線が最大で22分の遅れとなり、乗客約3900人に影響が出た。

2019年1月29日 午後4時50分ころ
東京発博多行き「のぞみ39号」に乗車中の乗客が、「通常と異なる音がした」と乗務員に連絡。乗務員がすぐさま東京新幹線総合指令所へ報告し、岡山駅から専門の係員を乗車させ広島駅到着後に点検を行った。異常が見つからなかったため、同新幹線は18分後に運転を再開。この影響により下り新幹線3本が最大で19分遅れ、乗客2400人に影響が出た。

2019年1月30日 午前5時20分ころ
山陽新幹線の姫路~岡山間で停電が発生。これにより、新大阪~広島間の下り新幹線が運転を見合わせ。約2時間20分後に復旧したものの、新大阪~広島間で上下5本が運休、24本が最大1時間15分遅れで運転された。乗客約12300人に影響が出た。配線の張替え工事にミスがあり、回線がショートしたことにより停電が発生した。工事を行ったのはJR西日本のグループ会社。

2019年 広島鉄道ニュース 【1月分】まとめ その①

呉線全線復旧の喜び

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2019年1月6日の中国新聞に、「おかえり呉線プロジェクト」について書かれた記事がありました。このプロジェクトは、呉線が全線復旧した12月15日に、列車に手を振り「おかえりなさい」と出迎えようというもの。

沿線に住む住民が企画し、SNSで他の沿線に住む人たちに参加を呼び掛けた。当日は多くの方々が賛同してプロジェクトに参加し、その喜びを分かち合った。今秋、芸備線の全線復旧も予定されている。ここでも、今後沿線住民の活動が活発になるかもしれない。


おかえり呉線

まだまだ、被災されて苦しい生活を余儀なくされている方々も大勢おられます。一日も早く、すべての方々が元の生活に戻ることができるよう祈ります。そしてできることをやっていきます。


 


 

テロ対策はどう進んで行くのか
2019年1月6日の中国新聞に、「駅の手荷物検査実験」という見出しが躍っていました。東海道新幹線での殺傷事件を機に検討が進められ、2月にも実験を行うと記事にはありますが、実験は行われたのでしょうか?

多くの人が行き交う駅で、ひとりひとり手荷物検査を実施するのはほぼ不可能でしょう。そんなことをしていたら列車の運行に支障が出るのは自明の理です。法律で危険物を持ち込んではいけないと規制をかけたとしても、持ち込む人は持ち込みますし、危険物を持っていなくても危険な行為をしようとする人はいると思います。

ではどうするのか?利用者側が、「そういうこともあるかもしれない」と準備をしておくことが一番の対策になると思います。護身術を身に着ければ多少は安心できますが、それよりもそのような場面に出くわしたとき、どのような対応をとるのかというシミュレーションをしておくことが大切かと思います。

危険人物からいち早く遠ざかるもよし、カバンなどの身近なもので防御態勢をとるのもよし、他の人に協力を呼び掛けて複数で対応するというのも有効でしょう。こうやって文字に起こすのはたやすいですが、イザという時にそれが実行できるように心構えをしておくということが大切だと思います。安全になれた我々日本人にとって、なかなか持ちづらい意識だとは思いますが、自分や周りの人の命を守るためにも、しっかりと考えていきたいものであります。

公共交通機関に新技術?
本2019年1月8日の中国新聞に、「公共交通機関に新技術を」という記事が出ていました。府中商工会議所が、福山市に対して、道路と線路を走行できるバスの導入を検討してほしいと要望したという内容でした。

その他にも、自動運転による市循環バスやデマンドタクシー、ドローンタクシーやスマホを使った乗り継ぎ案内・予約・料金決済までできるシステムの開発、信号と車が双方向で通信して安全走行を支援するシステムなどの開発についても検討するよう要望したようです。

この中で「道路と線路を走行できるバス」というのは、DMVのことを言っているのだと思いますが、府中市でこのようなシステムが必要なのでしょうか?話しぶりからすると、福塩線も残しつつDMVも導入するというような考え方のようなのですが、そのことに意味があるのかどうか疑問が残ります。

DMVにしてしまうと、高架の福山駅に入るのはむつかしくなるので、手前の駅で道路に出てそのまま福山駅のロータリーに着くことになります。これだと、列車に乗り換えをする場合は再び駅構内に戻らなければならなくなるので面倒です。

仮に、福塩線を廃止してかわりにBRTを導入した場合についても、BRTのために路盤を維持する意味があるとは思えません。普通に道路に転換して、バスを走らせて行ったほうが利便性は良いように感じます。

いろいろなことを模索してみるというのは良いことですけども、もう少し「福塩線」を有効に活用する方策も考えていただきたいと思います。各町ごとに、駅を中心にしてデマンド交通を走らせる、古くなった役場などを駅と統合して建て替える、沿線で埋もれている観光資源を発掘するなど、まだまだやれることはあると思いますので考えていただきたいです。福塩線がなくならないように、共存共栄の道を探っていただきたいと思います。

廃止が決まってから何とかしようと思ってもあとの祭りになりますからね。
でも福塩線の福山~府中間は、他のローカル線と比べると利用者多い方ですよ。


 


 

ベンチの向き変更が進んでいます
2019年1月9日の中国新聞に、JR西日本・広島支社の安全に関する取り組みとして、駅のホームにあるベンチの向きの変更が取り上げられていました。

毎年、広島支社管内では、乗客が線路に転落する事故が数十件起きていて、これを予防するためにベンチの向きの変更を行っているというものです。

お酒を飲んで酔っ払った客が、ベンチから立ち上がった際にふらついて線路に転落するケースが多いようで、これを防ぐため線路と並行だったベンチの向きを直角に変えているようです。大阪など関西圏では、早くからこの取り組みが実施されていましたが、広島でも2015年から始まりました。利用者の多い19駅で実施済ですが、必要があれば今後も拡張していくようです。

酔ったお客さんは、ベンチが線路と平行になっている場合、立ち上がると自然と線路方向へまっすぐ歩きだしてしまうそうで、これを防ぐためにベンチの向き変更は有効みたいです。

でも、酔った人の動きは予想できませんからね。電車に乗って家路につく方々には、あまり飲みすぎないように注意していただくほかないですね。一人で落ちる分には自己責任と言えますが、人を巻き込んで落ちたらシャレになりません。日ごろから周りのことも考えながら、公共交通機関を利用したいものです。

マナーという面では、酔っぱらいの人たちだけではなく、自分を含めた鉄オタにも言えることですけども。


 


 

宇部線小野田線のBRT化


 

2019年1月12日と16日の中国新聞に、宇部線小野田線がBRT化を検討するための勉強会を始めたと記事が出ていました。もしかしたら、宇部線小野田線が一気に消えるかもしれません。

 もともと石灰石輸送のために作られた路線でしたので、それがなくなった時点で存在意義は薄れてしまったと言っても過言ではないでしょう。セメント工場は今も稼働しているようですが、昔ほどにぎわっているような感じでもありません。人口も減少しているみたいですし、高齢化も進んでいるため宇部線の利用者は年々減っているようです。

この状態で維持していくとなると、運転本数の削減や一部区間の廃止など、効率化に向けた動きが出てくるのは当然のことかと思います。そうなる前に、先手を打って公共交通機関を存続させようと、宇部市が中心となりJR西日本と協議を始めたようです。

沿線の自治体にも呼びかけ、より便利で安価に運行できるBRT化を推し進めていきたいようです。交通弱者の足として維持するための協議と言うわけです。

JR西日本側は積極的に協力を申し出ており、大きな負担となっている宇部線の維持管理から一日も早く撤退したいみたいです。実現すると、運行中の路線をBRT化するのは全国で初となるみたいで、各地の自治体から注目を集めるかもしれません。

宇部線小野田線の成功をきっかけに、全国でBRT化が推進されたら鉄オタにとっては恐ろしいことになりそうですけど。鉄道が消えていく列島になってしまいます。

将来的には自動運転も視野に入れてBRT化を進めるみたいですが、自動運転だったらどう考えても鉄道のほうがやりやすいんですけどね。現在動いている鉄道でも、多くの路線で車掌さんのみの乗車で運行することは可能だと思われます。やってみようという会社はないですけど。

乗客の乗り降りを車掌さんが確認してドアを閉めたら動き出す。プログラムに従って路線状況に合わせて列車は走り、次の駅で静かに止まる。車掌さんが再び乗客の乗り降りを確認してドアを閉める。また電車が動く。これの繰り返しなのでできそうです。

あとは異常を検知するセンサー類の誤作動対策と、列車が遅れた場合の回復運転プログラムの作成ですかね。一般道でバスや車を使って自動運転をするよりも、鉄道で行ったほうが早いです。そのためにも残しておくと良いと思いますけども、こればかりはお金が絡む話なので何とも言えません。

BRTで専用道路化すれば自動運転はやりやすいかもしれないですけど、結局のところ、お客さんの乗り降りを自動判別する技術は実現するのが難しいと思います。やはり乗務員が必要になってくるのではないかと思います。

とにもかくにも、今後の宇部線小野田線の動きに注目です。


 


 

1月の広島鉄道事象

2019年1月5日 午前7時10分ころ

可部線下祗園駅構内で、上り線の信号機が赤のまま変わらなくなるトラブルが発生。原因は、駅構内のレールの継ぎ目に立て2センチ、横数センチの鉄片が挟まっていたことによる回線のショート。鉄片は、電車のブレーキ材のかけらとみられるということ。この事故により上下線4本の電車が運休、乗客1500人に影響が出た。

2019年1月9日 午前11時50分ころ

山陽本線の八本松駅構内に停車中だった、岩国発白市行き普通電車の運転士が、体調不良を訴え交代するトラブルがあったあ。運転士は30代の男性運転士。これにより、白市~瀬野間で上下合わせて4本の電車が運休し、八本松~海田市間で上り電車4本が最大で約70分の遅れとなった。乗客600人に影響が出た。

2019年1月10日 午前4時5分ころ

山陽本線の八本松~瀬野間で、西条発広島貨物ターミナル行きの回送機関車が鹿と接触した。運転士は、広島総合指令所へ「鹿と接触して停車した」と連絡、その後線路と車両の安全を確認し、約50分後に運転を再開したという。後続列車だった白市発岩国行き普通電車が影響を受け、電車は大野浦駅で打ち切り。この電車で運行予定だった列車が、大野浦~岩国間で上下2本運休し、乗客約1000人に影響が出た。

2019年1月12日 午後1時45分ころ

広島電鉄白島線の白島発八丁堀行き路面電車が、八丁堀の市道でタクシーと衝突した。電車と並走していたタクシーが、右折しようとして軌道内に入り衝突。その弾みでタクシーが渋滞で止まっていた軽乗用車に追突した。タクシーの乗客のうち、30代の女性が右手、40代の男性が首に軽いけがを負った。電車の乗客と運転士にはけがはなかった。タクシーの運転士が、右折禁止の場所で右折しようとしたのが事故の原因とみている。この事故の影響により、白島線は事故処理のため約30分間運転を見合わせた。

2019年1月22日 午前6時30分ころ

山陽本線の本郷~河内間で、糸崎発広島行き普通電車が鹿と接触し緊急停止した。広島総合指令所に連絡後、運転士が線路と車両の安全を確認し、約20分後に運転を再開した。この電車の遅れにより、可部線の電車上下2本の車両繰りがつかなくなり、広島~緑井間で部分運休した。全線で乗客約800人に影響が出た。

2019年1月23日 午後7時25分ころ

山陽本線の鈴ヶ峰踏切で、坂発岩国行き普通電車の運転士が人影を見つけ、電車を緊急停止させた。広島総合指令所に連絡後、運転士が線路と車両、踏切内を確認して人との接触が見られなかったことから、15分後に運転を再開した。これにより、上下2本の電車が部分運休し、3本が約15分遅れとなり、乗客約2300人に影響が出た。

2019年1月26日 正午ころ

可部線の八木踏切で踏切内の異常を知らせる信号機が作動したため、広島発あき亀山行き普通電車が踏切手前で停車した。原因を調べたところ、検知装置が雪を障害物と誤って認識し、装置が作動したことが判明。これにより、可部線の電車が広島~横川間で上下2本が運休し、2本が最大で20分遅れで運転され、乗客約330人に影響が出た。

2019年1月27日 午後9時15分ころ

山陽新幹線の東広島~三原間を走行中だった、博多発名古屋行き「のぞみ98号」で、車両保守担当の社員が床下からの異音に気づき、福山駅で列車を停止させて点検した。異常が見つからなかったため午後9時42分に運転を再開。これにより、上下7本の新幹線が最大で15分遅れとなり、乗客約4100人に影響が出た。

2019年1月28日 午前9時55分ころ

山陽新幹線の岩国~徳山間を走行中の、新大阪発鹿児島中央行き「さくら547号」の運転士が、「ドン」という異音を聞いたため列車を緊急停止させた。車両を確認すると、先頭部分に羽と血痕が付着していたため、鳥と衝突したとみられる。安全が確認できたため約20分後に運転を再開したが、上下11本の新幹線が最大で22分の遅れとなり、乗客約3900人に影響が出た。

2019年1月29日 午後4時50分ころ
東京発博多行き「のぞみ39号」に乗車中の乗客が、「通常と異なる音がした」と乗務員に連絡。乗務員がすぐさま東京新幹線総合指令所へ報告し、岡山駅から専門の係員を乗車させ広島駅到着後に点検を行った。異常が見つからなかったため、同新幹線は18分後に運転を再開。この影響により下り新幹線3本が最大で19分遅れ、乗客2400人に影響が出た。

2019年1月30日 午前5時20分ころ
山陽新幹線の姫路~岡山間で停電が発生。これにより、新大阪~広島間の下り新幹線が運転を見合わせ。約2時間20分後に復旧したものの、新大阪~広島間で上下5本が運休、24本が最大1時間15分遅れで運転された。乗客約12300人に影響が出た。配線の張替え工事にミスがあり、回線がショートしたことにより停電が発生した。工事を行ったのはJR西日本のグループ会社。

2019年 広島鉄道ニュース 【2018年12月分】まとめ

各駅の改修が進んで行くことになりそうです
2018年12月21日の中国新聞の記事によりますと、今年(2019年)の秋までに芸備線の下深川駅にエレベーターを新設するとういうことです。設置されるのは、橋上駅舎とホームの間です。駅舎北側の出口には設置しないようです。南側は、駅舎が道路と同じ高さになっているため段差がないので設置はありません。バス乗り場があり、住宅も多く建っている南側は利用者が多いのですが、それに比べると北側出口は利用者が少ないので、エレベーターを取り付ける予定がないのかもしれません。お年寄りが使っていることが多いので、北側出口のところにも取り付けてほしいところです。

国では、一日の利用者が3000人を超える駅をバリアフリー化するという方針があるらしく、ぎりぎり達成している下深川駅もこの方針に従って改修されるようです。下深川駅の一日の利用者は3016人で、芸備線では3番目に利用者が多いらしいです。1番目は安芸矢口駅、2番目は戸坂駅あたりでしょうか?安芸矢口駅を何とかするほうが先だと思うんですけど。あの狭いホームを。

 広島近郊では、このような改修が今年は多く予定されているようです。可部駅も西口広場に新たにバス待合所が新設され、窓口も設置されて定期券の購入などができるようです。バスセンターまで行って定期券を買う必要がなくなったので便利になりますね。
2018年12月28日の中国新聞の記事に、「来年3月に完成」とありますのでもうできているのかな?

山陽本線の大竹駅も、今年の秋以降に新駅舎着工が決まったようです。大竹市JR西日本JR貨物の3者間で、整備実施協定を締結した模様です。完成は2022年度末の予定。
橋上駅舎化したうえで東西自由通路も設け、西口と東口それぞれに広場を整備する模様です。昔ながらの近代駅舎が、またひとつ消えていきますね。


 

2018年県内重大ニュースより
2018年12月29日の中国新聞に、広島空港へのアクセス鉄道の整備を断念したとありました。「まだその話が続いてたんかあ!」とびっくりしましたが、鉄道を建設した場合の採算ベースが1000万人以上というのにも驚きましたね。海外からの観光客を乗せたチャーター便が、毎日何十便と着陸したとしても、達成するのは難しい数字です。

よくもまあ、こんな無謀な計画を時間をかけて考え込んでたなと思います。一番初めに聞いた時点で「無理でしょ」となるんじゃないですか?答えはとっくに出ているのに、どうしようかと考える余地はないと思うのですが。

可能性があるとしたら、豪雨災害をきっかけに山陽本線の付け替えをする案でしょう。

入野、河内を通って本郷に抜けるルートは、今後も大雨が降った時には土砂崩れなどが発生してしまう危険が高いと言わざるを得ません。もし再び大きな災害が発生してしまった場合、大動脈が寸断されて物流に大きな影響が出てしまうのは間違いないでしょう。それを防ぐにはどうすれば良いか。

一番は線路の付け替えです。トンネルで抜けていくのがいいと思われます。そのルートの一つとして空港直下を通す案です。入野駅は利用者が少なく、比較的早い段階で無人駅化されていました。河内駅も年々利用者が減少してきており、昨年から無人駅化されています。この二つの駅は今後も利用者が減っていくと思われます。

となると、災害リスクの多い路線を維持する理由もありません。それよりも、より安全で利用しやすい路線に付け替えるというのは自然の流れではないでしょうか。

ですが、ここで問題がいくつか発生してしまいます。最も大きいのは予算ですが、これは国も絡めて何とかできる可能性はあると思います。一番解決に時間ががかかりそうなのは、沿線住民との調整です。現在も、そしてこれからも入野・河内の両駅の利用を予定している方々にとっては、死活問題となってくるからです。この辺りは、現在白市折り返しとなっている電車の一部を河内駅まで延長する形で、現在の路線を一部維持するという方法がありますが現実的ではありません。市が、廃止区間を路線バスで代行するというのが一番実現性が高そうです。ただし、いずれにしても河内~本郷間は完全廃止となってしまいます。

 最後に残っているのは、貨物列車が上り下りできる勾配に抑えられるかどうかという問題です。現在の山陽本線は、本郷から沼田川沿いに緩やかに勾配を上って、東広島市のある賀茂大地へ到達しています。これは大回りだからできる方法です。
広島空港の下をトンネルで抜けて賀茂大地へ到達しようとすると、距離が短くなる分どうしても上り勾配をきつくしなければならなくなります。勾配の角度が今の状況よりも急になることは避けようがありません。そのとき、貨物列車はその急になった上り坂を上っていくことができるのかというのが問題になります。

同じような課題がある山陽本線の瀬野~八本松間は、上り勾配となる上り列車に限り後押し用の機関車を付けてこの問題を克服しています。本郷~白市間でも、この方法で乗り切れないことはないと思いますが、そのための設備を本郷駅に作る必要が出てきます。JR貨物の了承を取り付けるのも難しいでしょうね。

現在の白市~本郷間を第3セクター化して、貨物列車を迂回させる案は考えられますが、その線路の維持にかかる費用は毎年莫大になると思われます。

いろいろな問題がありますが、もう一度有意義な方法で検討していただきたいものです。


 

JR西日本・広島支社長の年始の挨拶
2019年1月1日の中国新聞に、JR西日本・広島支社長である北野眞さんがインタビューに答える形で年始の挨拶を行っています。

広島駅の利便性向上について質問され、次のように結んでおられます。

「地元の方から愛される魅力的な駅を目指し、今後もまい進します」

果たして、今の状態で愛されるのでしょうか?

3月16日に行われたダイヤ改正により、国鉄時代に作られた電車が広島地区から一掃されました。これにより、2015年から投入されてきた新型の 227系 電車に統一され、より良いサービスが提供されると思っていました。

ところが、ふたを開けてみると利用者の不満が爆発していました。これまで走っていた国鉄型の電車は、その多くが4両編成で、ラッシュ時は2編成連結した8両編成で運転されていました。ですが、新型に代わると多くが3両編成で、2両編成を含む3編成を連結した8両編成の電車も一部でありますが、ラッシュ時は6両編成や5両編成といた電車が少なくありません。ラッシュ時にもかかわらず、3両編成で運転される電車もあるようです。

このようなことから、JR西日本広島支社には多くの苦情が寄せられ、2019年3月16日の中国新聞の紙面にも、利用客の間で広がる不満に関する記事が載っていました。
JR西日本・広島支社としては、本社にもこのことは報告済としながらも、今後の対応については特にコメントを出しておりません。追加で車両を導入するのか、運用方法を再考しより良い状況にするのか発表はありません。

ただ、3月16日のダイヤ改正では、今までに寄せられた苦情を考慮したうえで、各時間帯の電車の編成数を調整したとしており、しばらくは様子見になると思われます。
平日の通勤通学時間帯のラッシュ対応は当たり前ですが、マツダスタジアムカープの試合が行われる日や、増え続ける外国人観光客への対応などについては、これまでの方法だけでは処理しきれないように思われます。何らかの具体的な施策が実施されることに期待します。

なお、これまであった土休日ダイヤがなくなっている点はかなり気になります。平日と土休日が同じダイヤで運転されるに至った経緯などについては、何らかの説明が欲しいところです。いずれにしても、JR西日本・広島支社の今後の対応にはついては注目していきたいと思います。

最後に、「地域と共に新たな価値を創出」するために、地域共生室を新設したらしいです。なにか相談事があれば相談してみるのも良いのではないでしょうか。


 

12月の広島鉄道事象(一部のみ)

2018年11月30日 午前11時25分ころ

山陽本線西原ヶ尻踏切で、白市発岩国行き普通電車に19歳の少女がはねられ死亡した。少女が、遮断棒をくぐって踏切内に入るのに運転士が気付き、非常ブレーキをかけたが間に合わなかったとみられる。白市~岩国間では上下16本が運休、4本が最大で1時間10分遅れで運転された。この事故の影響で、乗客約5600人に影響が出た。

2018年12月29日 午後11時ころ

呉駅構内の信号機が赤のまま変わらなくなり、広発呉行きの普通電車が安芸阿賀駅で運転打ち切りとなった。JR西日本広島支社によると、信号を制御する通信ケーブルの不良が原因。ケーブルを繫ぎ替え翌日は始発から通常運行へ戻った。この事故で乗客7人に影響が出たたが、タクシーで呉駅まで移動してもらった。

2018年12月31日 午前9時25分ころ

岩国駅ホームで泥酔客が停車中の電車に接近。JR西日本関連会社社員が泥酔客を安全な場所へ誘導。その後安全確認を行うため西条~白市間で上下2本が部分運休。上り電車1本に30分の遅れが発生し、乗客400人に影響。

 

「踏切が鳴っていたら進入しない」を徹底してほしい。おそらく賠償問題も起こる。

BY テツまん吾郎

新潟から酒田へ エンジョイ ハッスル 時々 腹減る 屁も匂う

燕三条駅へ戻ってから新潟駅
無事に弥彦神社へのお参りを済ませ、再び燕三条駅へ戻りました。ここから一旦新潟駅へ向かい、あの新幹線に乗るためです。この日は運転日だったのでちょうどよかったです。


E4系 新ニシ P8 + P16 16B Maxとき 309号 燕三条駅 到着

燕三条駅からは、E4系新ニシP08+P16の16両編成による、「Maxとき309号」に乗って新潟駅へ向かいます。乗車したのは自由席となる1号車です。E4 53-116になります。本当は、3列+3列の2階席へ座りたかったのですが、他のお客さんがいらっしゃったので、誰も居なかった1階の席に座りました。1階は2列+3列の5列席になっていました。

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車窓の様子を撮っていたつもりだったのですが、撮れてなくてがっかりです。1階席からの車窓は、線路が近くてスピード感がかなりありました。この感じは他の新幹線では味わえないので、ぜひもう一度体感したいです。もう一回乗りに行くチャンスはあるのでしょうか?

E3系 現美新幹線 まさしく動く美術品
新潟駅までやってきたのには訳がありまして、少しでも長い時間この新幹線に乗りたいがためでした。新潟11時26分発越後湯沢行き「とき452号」です。

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燕三条駅から乗っても良かったのですが、それだと長岡駅までの10分間しか楽しめないため、新潟までやってきて23分間楽しもうという魂胆でした。この後は、酒田へ向かうため再び新潟駅に戻ってこなければならないのですが、少し時間があったので乗ることにしました。この新幹線は、鉄道に興味のないおばさんも喜んでましたね。

車両の中も、絵や写真・オブジェといったアート作品が展示されており、非常に楽しめる列車になっています。1両ごとにアーティストさんが違うのですが、広島県出身の方がおふたりいらっしゃいました。新潟に来て、地元出身アーティストの作品を、新幹線の中で見ることになるとは思いませんでした。

いろいろな方面でコスト削減が進むJR東日本ですが、この新幹線はいつまで走らせてくれるのでしょうか?できる限り長い期間走り続けてほしいと思います。

長岡駅で折り返し、再び新潟駅
現美新幹線を堪能した後は、「いなほ5号」に乗るためにもう一度新潟駅へ戻ります。

Maxとき315号に乗って折り返します。

新潟駅ではすぐ隣のホームからの乗り換えでした。

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E653系新ニイU104編成による、秋田行きの特急「いなほ5号」です。E653系初乗車でもありました。「ひたち」時代に上野駅で見かけたことはあったのですが、乗車する機会には恵まれませんでした。今回やっとこさ乗車できました。

この「いなほ」に乗って向かうのは、人生2回目となる酒田駅です。あいにくの天気ではありましたが日本海も堪能しました。


車窓 E653系 いなほ 5号 新潟駅 出発

新潟駅では、乗り換えの際にお弁当を買おうと右往左往しましたが、なんと在来線側の乗り換えホームにも売店がありまして、お弁当売ってました。新幹線ホームに降りて端っこの売店まで行かなくても良かった。く~~~~~~~っでした。

新潟駅を出発する際には、反対側のホームに弥彦色の115系が止まっておりました。また、留置線らしき場所には旧新潟色をまとった115系もおりましたよ。湘南色もいましたし、115系天国ですな。いろいろな塗色の115系がいてうらやましいです。

広島でも、せめて瀬戸内色を1編成くらい復活させてほしいものです。もう広島は115系がいなくなったのだった。山口か岡山で復活か?岡山は湘南色もいるし、瀬戸内色と一緒にマスカットとスカ色も復活させて、新潟に対抗してみてはいかがでしょうか?

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越後線の吉田駅で見た115系1000番台湘南色。トップナンバーでしたよ。弥彦色とイチャついてました。


車窓 風景 いなほ 5号 村上駅 到着 E129系

人生で2回目の通過となる村上駅です。13年前とは違い、E129系が2編成もいました。昔来たときはE127系でしたが、ここも新型に置き換わっています。

13年前は、「ムーンライトえちご」から乗り継いだ、E127系の快速で到着。すぐさまキハ28とキハ40だったと思うのですが、酒田行きの普通列車に乗り換えました。
同一ホームで電車から気動車へ乗り換えたのを覚えています。 


羽越本線 酒田駅 E653系 新ニイ U104 特急「 いなほ 5号 」出発

酒田駅に到着しました。乗ってきた「いなほ5号」を見送ります。

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「いなほ」の顔出しパネルがありました。もちろん撮りました。久々に来ましたが、このように面白いパネルも用意されていて、さすがは「きらきらうえつ」の走る街です。観光客の皆さんへのおもてなしも忘れてはおりません。

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酒田駅前です。前に来たときは、出入り口の横のところにうどん屋さんがあったんですが、無くなってました。代わりにきれいなお土産屋さんができてました。

少しだけ街ブラしてみましたが、駅の周辺はちょっと元気がない感じですね。閉まっている商店が多かったです。駅前の海鮮のお店には、おいしそうな海鮮丼のPOPが出ていたんですけど、時間もあまりなかったので入るのを躊躇してしまいました。どうせなら食べておけばよかった。

新潟への折り返しは「きらきらうえつ」です

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鮮やかな485系です。この列車でまたまた新潟駅へ戻ります。今年9月いっぱいでの引退が発表された「きらきらうえつ」ですが、次の列車はどんな感じになるのでしょうか?改造ではなく新造で登場するみたいですけど、HB-E300で運行するようなので特急格上げはなさそうですね。快速扱いで全席指定席なんでしょうね。

でもHB-E300だと、秋田まで直通運転して「リゾートしらかみ」に接続するダイヤになると、また同じ列車に乗ることになるかもしれないので面白くなさそうですね。

JR東日本で今後登場するローカルな観光列車は、すべてHB-E300になるんじゃなかろうかと心配しております。せめてバージョンアップした新デザインの車両を見せていただきたいものです。


車窓 風景 485系 700番台 きらきらうえつ

きらきらうえつ」の名に恥じない、とてもきらきらした風景でした。

この後は新潟まで戻り、エキナカでお土産を物色し、「Maxとき348号」で燕三条のお宿へ戻りました。

そして次はいよいよ最終日。「Maxとき」を堪能するのも最後です。

BY テツまん吾郎

山陽本線 広島地区 ダイヤ改正後も快速列車は復活せず 利用客には不満も?

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豪雨災害からの復旧

昨年の7月、大雨によって引き起こされた災害。呉線芸備線福塩線木次線はおろか、山陽本線までもが大きな被害にあってしまいました。あれから8か月が経ちましたが 、まだまだ災害の傷跡はあちらこちらに残っています。

芸備線では、流された橋梁を作り直している途中で、全線復旧までにはまだしばらく時間がかかります。その他の線区では、全線で運転はしているものの、3月16日のダイヤ改正までは、列車運転本数を通常よりも1割程度減らして、被害があった区域では徐行運転を行うなど、その影響は色濃く残っています。

ただ、今週の土曜日に実施されるダイヤ改正で、山陽本線では運転本数が元に戻ると同時に、徐行運転も終了するようです。やっとここまで来ました。


 

新型電車投入で広がる憶測

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そしてもう一つ、今回のダイヤ改正では広島地区を走る電車が 227系 に統一され、国鉄時代から走り続けてきた 115系105系 が引退することになっています。 227系 の投入が始まって以降、 115系105系 は数を徐々に減らしてきており、すでに解体されてしまった車両も多くあります。新旧の車両がともに走ってきましたが、次の土曜日からは新型のみになってしまいます。

ここでひとつ、気になる話が出てきています。新型の電車は一編成あたり3両と2両のものがありますが、これまで走っていた電車はほとんどのものが4両でした。これによって、これまで走っていた電車よりも各電車の車両の数が減り、一列車に乗れる乗客の数も減ってしまうため、込み合う電車が増えるのではないかという心配です。

まだ、新ダイヤでの運転が始まっていないので分かりませんが、一部の乗客からはそのようなことを心配する声が上がっています。果たしてどうなのでしょうか?

心配する声にも納得できる?

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2015年から順次投入された新型の 227系 電車は、全部で270両を超えています。一方、新型電車が投入される前の、2014年時点での広島への電車の配置車両数は190両程度でした。当時と比べると80両程度増えていることになります。

この頃までは、広島の車両が西は新山口や下関、東は岡山や相生あたりまで足を延ばしていましたが、代わりに同じ型の下関の車両や岡山の車両が広島までやってきて走っていたので、数の不足ということは特にありませんでした。

しかし、今回投入された 227系 電車は、広島地区のみで運用することを考慮されて作られたもので、運用範囲も広島を中心にして西は岩国(一部徳山)まで、東は糸崎(一部福山)までと決められています。それ以外の地域では、これまで通り国鉄時代の車両が走り、それらの旧型車両が広島地区へ入線することもありません。

この新たな決まりごとには、呉線可部線の電車も入ってくるのですが、この状況を考えると今の数では「車両が足りない」となるらしいのです。果たして、本当に車両が足りなくなるのでしょうか?


 

車両の数が増えて編成数もほぼ倍に?

新型車で運転する路線の範囲は、以前の車両よりも狭くなっています。この運用範囲が狭まったということと、車両数が増えているということを合わせて考えると、車両が不足するということは考えられないようにも思えます。

確かに、一編成当たりの両数は減っていますが、大元の車両数が約1.4倍増えており、その分編成数も約2倍に増えているわけですから、以前の国鉄型の電車よりはより柔軟に運用できるのではないかと考えらえます。

現在も、可部線呉線の三原~広間では2両編成で走っている車両がほとんどです。山陽本線を走る電車も、日中は3両編成でもほとんどガラガラで、混み合うのは海田市~五日市間くらいのものです。このような状況から考えても、ある程度これで足りるのではなかと思えてきます。

今まで、4両編成の電車を2編成連結した8両編成だった電車が、3両編成を2本連結した6両編成になるということがあるかもしれません。4両編成だったものが3両編成になったということもあるでしょう。ですが、その列車が混み合う区間は非常に限られているというのも事実です。

227系 が走り始めたころ、おっさんもぎゅうぎゅう詰めに合う体験をしました。宮島口駅から広島駅まで乗った電車は 227系 の3両編成でしたが、五日市駅から車内が混み合い始めて、西広島駅では車内の様子を見て乗るのをあきらめる人がちらほら、新白島駅ではどう考えても乗れそうにない感じでした。

そのころから、3両では乗客が乗り切れないという話題は時折出ていましたが、そのようなことが今も続いているのでしょうか?

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広島の利用客の現状
8両編成の電車で見てみると、西は岩国駅まで、日中でも座席がほぼ埋まるくらいの乗車があります。しかし、東は西条・西高屋までで乗客ほぼいなくなります。となると、運行者としては、乗客の数に合わせて三原方面へ向かう電車は短くしたいのが本音です。ガラガラの電車を運転する必要はないですから。

長い編成の電車は白市で折り返しにして、短い電車のみが東進するというダイヤです。長い編成の電車と短い編成の電車は混雑する区間でも同じように走ります。短い編成の電車は混雑区間は止まりませんというわけにはいきません。

なので短い編成の電車は、混雑区間では超満員電車になってしまうことになります。これが今言われている、「車両が足りない」の一つの原因かと思われます。混雑がひどくなって乗れないからです。

すべての電車を長い編成にすればよいのですが、そうすると電車の数には限りがあるので運転本数が減ってしまうことになります。では、運転本数を減らさずに編成を長くするにはどうするか?

一番手っ取り早いのは、白市駅と五日市駅を改良して、それぞれの駅で増解結ができるようなホームを作る方法ではないでしょうか。車両の運用効率も上がりますし、ガラガラの電車を走らせる必要もなくなります。

白市駅、五日市駅はともに貨物列車の退避がなく、中線は折り返し電車が専用で使っています。この線へ両方から進入でき、両方へ出発できるようにするだけで、かなり車両には余裕が出てくると思います。ラッシュ時は、白市~五日市間を走る列車はすべて8両にするとか、少なくとも6両編成にするとかという決まりごとが作れると思います。


 

増解結と折り返し運転の合わせ技

このご時世、なかなか設備改良にお金を回せないかもしれませんが、車両を追加するよりは安くつくと思うので、自治体と協力して駅の改良工事を進めていただきたいと思います。

たとえば、広島方面から来た6両編成の電車が、白市駅で3両を分割し前の3両はそのまま三原へ、後ろの3両は三原方面から来た3両の下り電車と再び併結して折り返す。せっかく増解結のしやすい車両になったのですから、有効に活用して運用効率を上げていただきたいと思います。

貫通扉は使わなくても大丈夫です。近年、115系の併結時は全く使ってなかったのですから、広島の人は慣れていると思います。あとは、編成ごとに行先だけきっちり表示されていれば良いかと。

ラッシュ時に広島エリアで混みあう電車がすべて8両、ないしは6両になっていればかなり混雑緩和に役立つと思います。本数を増やすよりもいいと思います。

新快速で実施されているこの技、広島地区でも実施して大いに 227系 の本領を発揮していただきたいと思います。何のための電気連結器か、短い編成の電車なのかを考えていただきたい。

白市駅と五日市駅に、増解結のための人員を新たに配置することになるので、コストがかかるからできないといわれるかもしれませんね。ですが、車両を新造追加し、その追加した車両の運転士を増やすことを考えれば、こちらの方法のほうがはるかにコストはかからないです。

ぜひとも、 227系 が嫌われないように、利用者の不安を払拭する、よりよい改善策を実施していただきたいものです。

頑張ってね、JR西日本・広島支社さん。

BY テツまん吾郎

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