鉄道を愛するおじさんの戯言

鉄道模型のNゲージに関する情報を、独自視点を交えてお伝えしていきます。

2019年 広島鉄道ニュース5月号

GW中のJR利用者最多の1516万人

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北海道新幹線

5月8日の中国新聞紙面にはこんな見出しが出ていました。10連休という長期の休みを受けて、ゴールデンウィーク期間中の鉄道、飛行機、高速道路の利用実績が軒並み増加に転じたようです。中でも鉄道は、新幹線や在来線特急の利用者が前年同期比で19%の増加となり、全体では1516万8千人が利用しました。さらにその中身を見てみると、北海道新幹線が絶好調で、前年同期比45%増の12万300人が利用していたとのことです。休みが長かったので、なかなか行くことのできない遠方への旅行者が増えたのが要因と見られています。

ただ、このことから分かるように、各新幹線や特急列車はかなり混雑していたのではないかと予想されます。同じように働いて同じように休むので、観光地などに人が集中してしまうのがなんとも言えないですね。働き方改革が進んでいるのですから、もう少し柔軟な考えで休みの時期を移動するなどしていただきたいものです。観光客が一度にパッときてパッと去るのでは、観光地のほうも対応に苦慮するところではないのでしょうか。それよりも、休みをバラバラにして平均に訪れてくれた方がありがたいのでは?

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瀬戸内海が地中海に変貌する?
5月9日の中国新聞の紙面によりますと、瀬戸内海汽船JR西日本が瀬戸内の島々をめぐる観光用の高速クルーザー船を2020年夏頃に就航させるとのことです。就航するクルーザーのイメージ画像は、諸事情により掲載できませんので各自でググるなりヤフってください。

東京オリンピックなどを契機に、この先国内外からの観光客が増えると想定し、今回の観光船の導入に至ったようですがそこにドジョウはいるのでしょうか?鉄道と船を組み合わせた新たな観光ルートやメニューを共同で開発していくようです。

船は、約70トンのスーパーヨット型で定員は90名。瀬戸内の多島美を楽しめるよう、展望デッキやソファーなどをしつらえるとのこと。外国人観光客に配慮して、船の現在地がわかるモニターや多言語表示に力を入れるみたいです。広島港を中心にして、大崎下島の御手洗地区や、ウサギと触れ合えることで世界的に有名な大久野島をめぐるという内容ですが、新たに開発された観光地はどこなんでしょうか?

高速船は小回りがきいて効率よく島々を巡れる、という秒単位のスケジューリングが好きな日本人的発想が見えます。ギュウギュウ詰めの旅程で、海外から来てくれた観光客をがっかりさせないでほしいですね。わざわざ海外からくるのだから、本当はゆっくり楽しみたいのではないでしょうか?日本のバスツアーみたいに、なんでもかんでも詰め込むツアー的発想については再考した方が良い気がしますが、どうなのでしょうかね?

瀬戸内海汽船JR西日本は、中国運輸局とも観光振興に向けた連携協定を結び、各島の港湾機能の強化や特産品などの開発も進めるらしいです。中国運輸局長は「瀬戸内海は世界から注目されつつある。官民でそのポテンシャルを最大限引き出したい」と意気込んでいるみたいですが、果たして思惑通りに事は進むのでしょうか?

しっかりと見守っていきたいと思います。

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県内の在来線でも進む禁煙化
5月9日と11日の中国新聞に、JRの在来線で禁煙化が進むという記事がありました。

9日の記事では、三次管内の全24駅で禁煙化を実施とある。毎月1件程度寄せられていた「喫煙所を無くしてほしい」という要望を、三次駅長が三次鉄道部へ提案し実現した模様だ。三次管内では、高校生や病院へ通う高齢者の利用が多いということで、タバコを吸う人の割合が少ないことから、全ての駅の禁煙化に踏み切った。全駅の禁煙化は、2011年に可部線で実施されて以来で2例目になる。

この2日後、広島近郊のJR線61駅で禁煙化されるという記事が出ていた。エリアは限られているものの、利用者多い区間の全ての駅で禁煙となるようだ。世界禁煙デーの5月31日から実施され、対象区間の駅で灰皿などが同日撤去された。受動喫煙を懸念する声が高まって来たことなどが要因と考えられる。管理人はタバコを吸わないのでどっちでも良いのだが、喫煙者にとっては非常に辛い仕打ちとなりそうだ。

愛煙家の中には、喫煙所を撤去するならば代わりに喫煙ルームを作ってほしいと訴える人もおり、しばらくは一悶着がありそうだ。JRが禁煙と訴えても、従わずにこれまで通り駅のホームでタバコを吸う人は少なからずいるだろう。強制力のない禁煙化で、果たしてどれくらいの効果が出るのか見守っていきたい。

尾道駅駅長さんへのインタビュー
5月14日の中国新聞に、尾道駅駅長へのインタビュー記事が出ていました。

新駅舎となって2ヶ月、1日あたりの乗降客数が前年と比べて15%も伸びたらしいです。管理人も、尾道駅ってこんなに人がおったかいなとびっくりしました。

確かに、近年は観光客が増えて人が多くなっているとは感じていましたが、まさかここまでとは思いませんでした。

新しくなった尾道駅の目玉といえば、2階に設けられた展望デッキということです。誰でも入れるようになっているのと、併設されているブックラウンジには、旧駅舎に使われていた木材を加工した机と椅子があるようです。さらには、29室ある宿泊施設の壁の一部に、新駅舎の工事中に現場から見つかったレンガを使用するなど、こだわりがハンパないようです。

現在の駅長さんは、初任地が尾道駅だったこともあって思い入れが強いそうです。そのおかげで様々な工夫がなされた駅となっているみたいですね。

やまなみ街道としまなみ海道の入り口となる駅としてもアピールしていくようですが、それよりも尾道の街自体が魅力的なのでそちらを強く推した方が集客力はありそうですよね。

まもなく18キッパーのシーズンを迎えますが、この駅に宿泊を計画している旅人はどれくらいおられるのでしょうか?

この夏は、ぜひ尾道駅に泊まって堪能してただきたいと思います。

(2019年6月1日付で駅長さんが換わられました)


 

駅弁は文化 のれん継承
5月14日の中国新聞にあった中国ワイドというコーナーの記事です。

広島駅弁当が、かつてJR九州博多駅で売られていた「博多名物かしわめし」を、8年ぶりに復活させたという話題です。製造業者が廃業したことにより、販売が途絶えてしまっていた駅弁をどうして復活させることになったのか?そこには広島駅弁社長の中島さんの思いがありました。

博多寿軒の愛称で親しまれた、博多鉄道構内営業という会社が創業したのは1896年。しかし、後継者がおらず2010年にのれんを下ろしたそう。それ以降「博多名物かしわめし」は消えたしまったそうです。

「郷土の文化を映した駅弁には価値がある」と語る中島社長は、さっそく博多寿軒の元社長である末永さんの元へと出向き、かしわめしの復活を打診し続けたそう。

中島さんの、弁当作りに対する「精神まで受け継ぎたいとの熱意に心を打たれた」という末永さんは、事業を委託することに同意。めでたく「博多名物かしわめし」は復活することになったそう。

福岡市に、広島駅弁の子会社となる博多寿改良軒を設立し、かしわめしの他4種類の弁当を製造販売しているという。現在は1日200個の弁当を作り販売しているとそうですが、これを1日当たり600個まで伸ばしていきたいそう。

中島さんと末永さんは、互いの父親同士が仲が良かったという話なので、あの世で先代の社長同士が上手くいくように手助けしてくれたのかもしれませんね。

博多っ子のソウルフードと形容しても良いと思われる「博多名物かしわめし」。一度は味わってみたいと思います。

清流線の魅力が詰まった 駅カード

錦川鉄道の利用者に、駅カードを配布するサービスを実施中らしいです。錦川鉄道と地元住民で作る「錦川清流線を育てる会」が行なっているようですが、配布しているのは終点の錦町駅だけみたいです。乗車する際は乗車券の提示で、降車の場合は車内で乗り継ぎ券を取り、改札口で係員に提示することによってもらえるみたいです。

カードは1回の乗車、または1回の降車で1枚もらえるそう。各駅ごとに1種類の計12種類があり、その中から1枚を選ぶようです。清流線で使えるフリー乗車券や割引乗車券でも可能とのことなので、清流線を行ったり来たりして何度か錦町駅を訪れれば全駅収集もできるかな?ドーピングかな?

ちなみに各駅ごとに100枚限定となっているようなのでお早めに。

芸備線沿線回遊ツアー?

5月15日の中国新聞によりますと、芸備線対策協議会は、本年度の利用促進事業として沿線回遊ツアーを実施することを決めたということです。広域的なエリアからの利用客を増やすことを目指し、JRや旅行代理店と連携して沿線の観光スポットやイベントを巡る回遊ツアーを実施するそう。

本年度は2回、来年度については4回程度の実施を計画しているとのことですが、具体的な内容や時期についてはこれから決めるということらしいです。

全線復旧が見込まれるこの秋以降、芸備線が色々と盛り上がっていくかもしれません。

 

 <<5月の出来事>>

 

5月1日 台湾鉄道が日本側に賠償請求

2018年10月に、死者18人を出した特急列車脱線事故で、台湾鉄路管理局が車両製造元を仲介した商社を訴えた。

4月30日に、車両を製造する段階で瑕疵があったとして、受注した住友商事に賠償を請求する書簡を送ったとしている。書簡の詳細については発表されていない。

車両は、住友商事にを主契約者にして同社と日本車輌製造が受注していた。住友商事の担当者は書簡を受け取ったとしており、内容については精査している段階と説明している。

速度超過を抑える列車自動制御保護システムを運転士が切った際に、運転指令に伝える配線が接続されていなかった事について、日本車輌製造はミスを認めており、賠償を求めるといている。

また、動力に関連する空気圧縮機の設計などにも問題があったとして、製造元に責任があったと訴えている。

 


5月3日 午前8時45分頃、山陽本線東尾道駅で、岡山発糸崎行き普通電車が停止位置を約160メートル行き過ぎ停車した。近くの踏切が誤作動する恐れがあったため列車は後退できず、4〜5分間停車した後に運転を再開した。乗客200人にけがはなかった。

JR西日本岡山支社によると、運転士が考え事をしており停止位置を誤ったとしている。東尾道駅で降車予定だった10人は、次の尾道駅で列車を乗り換えて引き返した。運休などの影響は無かった。

 


5月7日 午後2時55分頃、呉線水尻駅に停車中の広発広島行き普通電車の運転士から、乗客対応のため出発できないとJR西日本広島総合指令所に連絡があった。通報を受けた海田署によると、酒に酔った40代の男性が別の乗客とトラブルになり口論していたと言う。男性は署員に引き渡され電車は運転を再開した。コレにより、広〜広島間で2本の電車が運休するなど乗客約800人に影響が出た。


5月10日 午後5時頃、呉線の広発広島行き快速電車を、呉駅で降りた女性客から「トンネル内で異音がした」と呉駅員に連絡があった。吉浦駅に停車中だった同列車の点検を行ったが異常はなく、13分遅れで運転を再開した。これにより、下り電車1本が部分運休、上下合わせて6本が最大で約20分遅れとなり、乗客約2200人に影響が出た。

 


5月10日 JR西日本広島支社は、山口県内に設けている徳山、山口、下関の3つの地域鉄道部を解消して、6月1日から山口支社を新設すると発表した。支社は民間のビル内に本部を開設し、約20人体制でスタートする。安全推進室、地域共生室、企画推進課などが設けられ、それぞれ事故防止、観光開発、地域との連携強化などを図る。

広島支社内の組織として運用していく方針だが、今回長門鉄道部はこの中に含まれず、これまで通り存続させるとのこと。

 


5月11日 午後0時50分頃、山陽新幹線相生〜岡山間を走行中の、東京発博多行きのぞみ21号の運転士が異音に気づき、同区間で緊急停車した。JR西日本によると、車両の先端部に鳥と衝突したような跡が見られたという。これにより上下合わせて9本の新幹線が最大で15分遅れとなり、乗客約6500人に影響が出た。

 


5月12日 午前6時45分頃、可部線古市橋駅〜大町駅間にある古安踏切で、緑井発広島行きの普通電車に無職の女性(34)がはねられ死亡した。安佐南署によると、運転士が踏切内の女性に気づいて非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。当時は警報機が鳴り遮断棒も下がっていたということで、女性が無理に踏切を横断しようとしたと思われる。これにより、横川〜あき亀山間で上下17本が運休、上り電車1本が約75分遅れで運転され、乗客約3600人に影響が出た。

 


5月13日 午前8時40分頃、山陽新幹線の広島〜新岩国間を走行中の、岡山発博多行きこだま727号で、異音が発生したため一時停止した。点検で異常が確認されなかったため運転を再開したが、新岩国〜徳山間を走行中の午前9時20分頃にも同様の音がしたため、新下関駅で運転を取りやめた。JR西日本によると、通常の走行音とは異なるカラカラという音が同車両で2度起こった。原因については調査中とのこと。これにより、山陽新幹線は上下26本が遅れ、乗客約1万1千人に影響が出た。

 


5月13日 午後1時40分頃、山陽新幹線の新大阪〜新神戸間を走行中ののぞみ107号の運転士が、架線に白いビニール袋が引っかかっているのを発見した。撤去作業のため、新大阪〜岡山間で一時運転を見合わせた。JR西日本によると、ビニール袋は長さ2〜3メートルあり、上り線の架線に引っかかっていた。これにより、山陽新幹線は上下6本が運休、42本が最大で約2時間遅れとなり、乗客約2万9千人に影響が出た。

 


5月14日 午前11時40分頃、山陽新幹線新倉敷〜福山間を走行中ののぞみ15号の運転士が、ドンという衝突音に気付き列車を緊急停止させた。JR西日本によると、運転士が車体を確認したところ、鳥が衝突した跡があったという。山陽新幹線は15分後に運転を再開した。影響については記載なし。

 


5月20日 午後6時20分頃、呉線の吉浦駅と坂駅で雨量計が規制値を超えたため、呉線安芸阿賀海田市間で徐行運転を行った。これにより上下16本が運休、上下29本が最大で約30分遅れとなり乗客約1万3千人に影響が出た。

また山陽本線でも、午後6時45分頃八本松〜瀬野間で線路内に雨水が流れ込んでいるのを、岩国発糸崎行き普通電車の運転士が見つけた。これにより、後続電車が徐行運転となったため上下7本が最大で約30分遅れとなり、乗客約1500人に影響が出た。